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□制服討論
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「ヨハンのそれってさぁ、制服?」






制服討論






「いきなり何を言い出すと思えばそんなことか」
「いやーだってさ、制服だったらすげー短いなって思ってさ」
「この青い奴のことか?これはアニメのデザインの都合上仕方な」
いやいやいやそういう大人の事情はいいから!実際どうなんだよ」
「う゛ーん…制服、じゃないか?」
分かってて着ろよ。じゃあヨハンの学校は皆そういうの着てるんだ」
「あ、それ考えたらおかしいな、これ制服じゃないわ」
「何だそれ」
「考えてみろよ、この服が似合うのってこの世のどこを探してもオレしかいないだろ?他の奴が着ても似合わないから」
「制服って似合う似あわないの問題じゃねえだろ!入学したら絶対着ないといけないんだから」
「というかむしろフリルが制服」
それはお前の希望だろ!
「ちゃんと言うとだな、これ(青いの)は制服であって制服では無いんだ」
「?どういう意味だ?」
「学生は制服を着る。誰もが制服を着る。そこに個性は生まれない」
「まぁ、見た目はな」
「じゃあどうするか?答はいたって簡単!おーい剣山!」
「ドン?何か用ザウルス?」
「ほーら見てみろ、反逆のティラノ剣山
いきなり呼んで何だドン!!
「え、じゃあヨハンのそれって改造してるのか?」
「あぁ!元々はオレの素晴らしい個性のフリルが隠れるほどに袖が長かった」
「寸法間違えただけじゃね?」
「そして真ん中にチャックがあった」
「そう言えばお前のそれっていつも全開だよな」
「気に入らないから全力で引きちぎったぜ」
業者に謝れ
「制服をオレ流にカスマタイズしただけじゃないか、剣山なら分かるだろ?」
「カスタマイズザウルス…。ま、まぁ分からないことも無いドン。
 自由を制御する象徴の制服を自分流に作り変えることで、青春の自由な希望を主張する事が出来るザウルス」
「そんな事しなくても、言いたいことは言えばいいじゃんか」
「そう言われると…でもなんだかそうする事で説得力が出るドン、こう、俺は俺の志で生きてるザウルス!っていう」
「うーんそうかなぁ」
「じゃあこの際十代も制服作っちゃえよ!世界に一つだけのMY制服」
「色々とおかしい気もするけど、そう言われるとなんだかカッコよく思えてきたぞ」
「よーし早速作ろうぜ!自分だけのMY制服!俺たちはフリーダム!!永遠の主張!!」






鮫島校長に怒られました。






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