気まぐれな彼女

□気まぐれな彼女3
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翌朝、氷室はいつも通りにドアの鍵を閉めてから、璃乃が出てくるのを待っていた。

が、いつもより遅い。

5分程待っていたが、とうとうチャイムを押した。

「おい、遅いぞ」

制服姿の璃乃が出てきたが、顔色が余り良くない。

「どうした。腹でも下したのか」


「全く何で氷室はいつもそう…ごめん氷室、今日からは一緒に学校行くのよそう」


彼は一瞬、自分の耳を疑った。

何…?


「何で」

「何でもない。私、今日は学校休むね。…じゃあ」

と言ってドアを素早く閉めてしまった。

もう一度チャイムを押そうかと思ったが、時間も無かったので、電車の中からメールを打った。

『体調崩したのか』

………返信無し。


『何かあったのか』
………返信無し。

流石の氷室も、昨日の事もあり、苛ついてきた。

いきなり一緒に登校出来なくなったって、どういう事だよ?

制服にまで着替えてたくせに。

メールの返事もねーし。

っていうか、昨日のメールは誰だ?

氷室に届いたメールは、『死ね』の2文字を永遠に羅列されたものだった。
ドメイン指定にしたからメールは来なくなったが、パソコンから送られてきた物だと、アドレスから分かった。

あー、うざい。

俺も学校休んじまおうか。
…とか何とか思っている内に、高校の最寄り駅についてしまった。

仕様が無いな。
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