今吉×青峰
□青空の下で
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今日も、空が良く晴れていた。
俺は屋上で、ゆっくりと流れていく雲を見上げていた。
授業なんて退屈だ。まずじっとしてんのがダメ。テストなんかもってのほかだ、ダルすぎて吐き気がする。
好きな時に、好きなように動く。
それが俺のやり方だ。
「?」
カチャッと屋上のドアが開く音がした。
寝っ転がりながら頭だけで振り返ってみると、そこにはうちのキャプテンの眼鏡がいた。
「やっぱりここにおったか」
風がサァーっと吹いた。
やつは呆れた顔で腰に手を当てて俺を見る。
「なんであんたがここにいる?」
まさかこいつもサボりか?
「先生がいつんなっても来なくて、職員室行ってきたんや。したら急に休むことになったから、うちのクラス自習になってん」
「……それでサボり?」
「まさか。お前が屋上に行く姿見えたから、来てみただけや」
「ふーん。ま、俺寝るから」
おやすみー、そう言って俺は自分の腕を枕にして、目を瞑った。
今日は絶好の昼寝日和だからな。用がねえならさっさとどっか行ってくれ。