今吉×青峰
□腹黒のままで
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「んだよテメぇーふざけんな!もう二度と俺の前に顔出すなハゲ!!」
「ちょっ、鞄は分かるけどバッシュとかまで投げんなやっ……!」
「うっせぇバカ!!テメぇなんか嫌いだ、今すぐ俺の前から消えろ!!」
「っ……。落ち着きぃな青峰、ハゲでもバカでもええけど……」
「ああ、お前はハゲでバカな眼鏡だよ!!レンズ割れろ!!」
こんなにキレたのはいつぶりだろうか。
俺はこいつのある一言にブチギレた。
俺が投げつけた鞄から筆箱やらグラビアの雑誌が出る。鞄の中身は地面に散乱し、気に入っているバッシュまで投げちまった。
眼鏡はため息を吐くと、頭を掻いた。
「急やったかもな、でも、ワシの中でずっと決まってたことなんや」
「ずっと決まってたら言えよ!バカじゃねぇの!?」
「頼むから落ちついてぇな……」
「ハッ、落ちついてんだよ俺は!おかしいのはテメぇの方だろーが!!」
「だから、悪かったて……」
「そうだよ、おめぇが全部悪ぃんだ!!」
そうだ。こいつが全部悪い。俺は一つも悪くねえ。10対0でこいつが悪い。