クモたち+α

□無題
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空が綺麗だ。



雲を触れば掴み取れないだろう、

しかしこれには感触があり、柔らかく暖かい


幹は長い間恵みの雨を待っていて、浸み込んでいくそれは一体化させる

幹の満足がいくまで雨は自分を降らせ、そして成長していく


空がすごく綺麗だ。


例えば、俺がここからいなくなったとしよう

そしたら君は俺を探すのかな


例えば、俺が死んだとしよう

そしたら君は悲しむのかな



きっと例えば、なんてそんな話はいらないよね



空がすごくすごく綺麗だ。


ゆっくりと背中を押すそれは、まるで前に進めと言わんばかりに足取りは軽く

雑念などは一切ないんだ


この風はいつまで続くのだろうか、いつかは自分の足で前に進まなければならない

追い風はいつの間にか止んでいて、そして成長していく


ああ、ホントに


空がすごく綺麗なんだ。



俺は、俺は――――。


俺は、俺には、この世界があれば十分なんだ いまは


そんな強気なことを言ったら、君は泣いてしまうだろうか


こうして一人になって君を忘れ、情景に身を任せ感じるのもいいだろう?


俺は意外と気まぐれ


だから いつか君を自らの手で離してしまうかも知れない

それはまだ先の話で、考えたくないな



ああ、ホントにもう、空がすごく綺麗なんだ。






この感じを、君にも少しだけ伝えたい。





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シャルとクロロ、二人が自然と調和しながら思考をしているところを書きました。一応前半と後半で二人のセリフは分かれていて、セリフが重なっている部分もあります。

分かった方は私と同じ感覚を持ってる人です〜☆いらっしゃったら嬉しいです(笑)

どこからどこまでを誰が担当したか、ここでは秘密です(^^*

この小説は天気のいい日にでもどうぞ☆

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