クモたち+α
□訪れた感情
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また今日も、寂しくて目が覚めた。
彼らがここにはもういないという事実が、私を不安に陥らせる。
まだどこかで彼らは生きているんだと思いたい。
でもそんな私の思いとは裏腹に、アジトの外にはお墓が二つある。
一つ目はウボォー、二つ目はパク。
お墓があるってことは、死んじゃったってこと。それは事実に変わりない。
みんなも悲しい顔をしている。
信じたくない。
信じたくない。
まだどこかに生きてるよ。
ウボォーはそのうち笑顔で、『ただいま』って。
パクだってまたニッコリ笑ってくれる。
なんで死ぬの?どうして死ななきゃいけないの?
ああもう、世界が暗い。
みんなもいつか、こうして復讐されて死んじゃうのかな。
あたしは?あたしはどうなんだろう。あたしも誰かに復讐されて死んじゃうのかな。
それならいっそ、今殺して欲しい。
あたしは今、どうやって生きたらいい
あたしはこれから、どうやって生きていったらいい
―――――――――――――――――――少しずつ、自分のペースで。落ち着いて。悲しみに悲しみで向かっていったって、勝てっこないよ。なんてそんなことが言えるのは、絶望的な死を経験していないから。
いつか元気でまた生きられることを、いまの私は祈って。第三者だから言えることは、捉えようによっては汚く感じたりするかもしれない。精一杯の時は仕方ないのかもしれない。
死ぬほうが難しいのか、生きるほうが難しいのか。
何を以って生きるのか。絶望がきた時に考えればいいだろう。
幸せな人は、そのままの道を行ってください。
幸せでない人は、幸せを願うならプラスに考えてください。迷いは少しずつ減らして行きましょう。
それ以外の方、人に触れてみて下さい。良い人、悪い人、たくさんの人を見て感じて考えてみて下さい。何かが見つかります。