ねがいぼし
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ピンポーン
昼ごはんを食べ終え、まったりとくつろいでいると万事屋のチャイムが鳴った。
「やっぱり今日も来たネ!」
「銀さん…」
「あぁ…だが今日は大丈夫だ」
「ぎんちゃ、でないの?」
不思議そうに首をかしげる空の肩をがしっと掴み銀時が小声で行った。
「おい、空。今からお前にしか出来ないことを言うぞ!」
「空にしかできないこと?」
自然とパァッと明るくなる顔。
「おてちゅだい?空、がんばりゅのー!」
「静かにしろ!ばれちまう!」
「しぃー?」
口元に人差し指をあてて「しぃー!」と神楽や新八に向かっていう空はとても楽しそうだ。
「空なにするのー?」
「よし、よく聞けよ空」
「わかった!空できる!」
元気に返事をすると、トタトタと玄関まで走っていき扉を開ける。
その様子を銀時たちは部屋の中からそっと見守っていた。
「…空大丈夫アルカ」
「ちょっと心配ですね」
「あいつなら大丈夫だ。つーか空より俺らがやべぇよ」
「…ですよね」
新八の乾いた笑いが部屋に響いた。