ねがいぼし

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ご飯が終わり空と神楽は定春と遊び、銀時はソファーでくつろぎながらテレビを眺めていた。

するとそこに遊び飽きたのか空が銀時の元へ近寄ってきた。



「ぎんちゃ…」

「どした?」

「空、もうかえりゅ?」

「…空は暫くは万事屋に住むっつったろ?」

「や。かえりゅ」

「帰れないんだよ」

「やぁー!」




やはり理解出来ていなかったのか、と銀時が考えていると、空の目にはどんどんと涙が溜まっていく。



「空、ママのことまってゆの!だからせんせーのとこかえりゅ!」

「…空」



銀時が頭を撫でると、その手を嫌だと払いのける。



「空、いいこにしてたらママくるもん。」

「そうだな。でもしばらくは万事屋に住むんだ。」

「……っから?」



小さく小さく聞こえた声によく耳を澄ます。



「空がわるいこだから?せんせーも空のこといらないってゆったの?」



この子どもはこの小さな体で一体どれだけのものを背負って生きているのだろうか。



「ちげぇよ。空はすげぇ良い子だからな。銀さん、空と一緒に居てぇの。だからもう少し万事屋に居てくんない?」



大きな目に溜まっていた涙がついに溢れ出す。
ゆっくりと手を伸ばし抱き上げると、小さく、でも確かにコクンと頷くのが分かった。



「空は良い子だな。」

「ふっうっ、うえぇーん」



きっと今日1日ずっと不安だったのだろう。
そう感じた銀時は安心させるよう空の背中をゆっくりさすった。
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