ねがいぼし
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今朝は珍しく早く目が覚めた。
いつもなら新八が出勤してきて叩き起こされるのに。
それは何故か。
「冷てぇ…」
やられた。
原因は横ですやすや眠る空のおねしょ。
おい、どーすんだこれ。
布団って洗えたか?
つーか、まずは空起こさねぇとな。
「おーい、空。朝だぞー」
「………」
「空」
「……ん」
なんつー寝起きの悪さだ。
「ほら、起きろー」
強めに揺すると、やっと目が開いた。
ぼーっと俺の顔を見つめているあたり、まだ寝ぼけているのだろう。
「空、布団にえらくでっかい地図描いたな。」
「……うわぁ」
ゆっくりと立ち上がり布団に広がった地図を見て声をあげる。
「ぎんちゃ、めっ!」
「いやいや、銀さんじゃないからね?空ちゃんだからね。」
"めっ"ってちょっと可愛くてドキッとしたけど、自分の濡れたパンツ見てみろよ。
あー、これも洗わなきゃだな。