ねがいぼし
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「ぎんちゃ、あとでおしょといこ?」
朝ご飯をもくもくと食べている空が銀時を見て呟いた。
ついさっき着替えさせた着物にはご飯がこぼれ、後でもう一度着替えさせなければならないだろう。
タオルを首にかけておけば良かったと後悔しても、もう遅い。
「じゃあ早く食べような」
「うん!」
「空ちゃん良かったね」
洗濯物を干すために新八が奥から顔を出した。
「じゃあついでに今日の晩ご飯のおかずもお願いします。もう冷蔵庫の中、何もないんで。」
「空もー!」
「だから、早く食えって」
いつまでもご飯をかき混ぜてなかなか食べ終わらない。
「なに、腹いっぱいなのか?」
「たべりゅ…」
このままでは終わらないとスプーンを取り、ご飯を集め口の前へと持っていく。
「ほら、あーん」
「あーん」
「これで最後」
「あむっ」
「よし、着替えて行くか。」
「いふはー!」
「先に飲み込め。そんで着替えてからな。」