追憶モラトリアム

□イ―ダルの宝石職人
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デッキを組む作業は宝石を研磨する作業に似ている。
カードという名の原石を一つ一つ吟味し、その可能性を追求する。
その原石を最も美しく輝かせる方法を模索する。
この原石を、このカードを、より輝かせるにはどうしたらいいか。
考えるだけでぞくぞくする。
かつて毎日のように見た、イ―ダルの宝石職人達の気迫は今でも忘れられない。
ただのくすんだ石ころが、その手の中で目映いばかりの光をはらみ、輝く宝石へと姿を変えてゆく様を見た時の感動。
DMに出会わず、あのままイ―ダルに残っていれば、俺はきっと宝石職人になっていただろう。
断言できる。




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