短編

□†猫舌と悪魔†
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「…そろそろお茶を入れましょうか。」

「「「『待ってました〜!!』」」」


シエル様に午後の紅茶をお渡しして、私達のお仕事も一段落したところで使用人達のお茶の時間が始まる。


「セバスチャンさんっ!今日のお茶はなんですか!?」

「すっごくいいにおいがしますだ〜!!」


フィニとメイリンは待ちきれずにセバスチャンの周りをそわそわ。


「本日はラベンダーのハーブティーですよ。」


手際よく人数分のカップにお茶を注ぎ込む。

そのたびに湯気がほわっと昇るのを見て私は何故かほっと落ち着くような気持ちになる。


「さ、どうぞ。」

「「「『いっただっきま〜す!!!』」」」


目の前に差し出されたカップにそれぞれが手を伸ばす。


「おいし〜い!」

「ラベンダーティーって、私初めてですだ〜!」

「く〜っ!あったまるぜ!」


三人ともお茶を一口飲み笑顔を漏らしていた。

ふとセバスチャンさんがこちらを見やる。


「……貴女は一体何を?」


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