短編

□ヤキモチハニーと○○ダーリン
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〜セバス〜

「クスクス…そんなに慌てないで」

『セバスチャン』

「ほら、こぼしてますよ?」

『セバスチャンってば』

「本当に可愛いですね、猫は」

『いい加減こっち向いてっ!!』

猫(ビクゥッ!!)

「おや、可哀相に
いきなり大声出すからびっくりしてるじゃないですか」

『もうっ!せっかく一緒にいるのに、なんで猫!?』

「だって可愛いじゃないですか、猫」

『べつに可愛くないわよ』

「可愛いですよ?
誰かと違って素直だし」

『…』

「これまた誰かと違って、甘え上手だし」

『……』

「そして何より肉球が素晴らしい」

『それは私に関係ないわよね?』

「おや?その他は御自分に関係があるという自覚があるんですね?(ニヤリ)」

『…………ドS…(ボソッ)』

「あー、やっぱり猫の方が可愛いですねー」

『………』

「………」

『…………グスッ…』

「(あらら…)
何泣いてるんです」

『猫なんて…可愛くない、もん……ッ』

「まだそんな事を言って…
本当は貴女も猫大好きでしょうに」

『猫好きだけど…ッ、セバスチャンに可愛がられる猫は、嫌い……グスッ…』

「………」

『…ヒック……』

「(可愛い……笑)」





―…もうとっくに猫はいないのに

可愛いですねぇ…

なくざめてあげたい所ですけど


…もうしばらくは
泣き顔を眺めときましょう…(ニヤリ)






【ドSダーリン】End
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