後悔と償い

□後悔と償い…
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15年後…

街人A「あの剣を抜くと王様になれるそうだよ。」
?「ハァハァハァ」
街人B「本当か? なら俺が抜けるかもな。」
?「ハァハァハァ」
街人A「ないない、ほとんどの人が抜こうとして無理だったんだから、お前が抜けるはずがないだろ。」
?「ハァハァハァハァ」
街人B「わからないだろ。」
?「ハァハァハァハァハァ」
《キュイン》
?「遅い!」
?「道が、混んでいたもので、ハァハァ」
?「お前が剣術を教えて欲しいといったんだろ。」
?「すいません、兄さん。」

グラリ:なんとな〜く、想像がつく人もいるでしょうが、あえて隠したままでいきます。
?「ほらやるぞ。」
?「はい!」

グラリ:この兄弟は、見ての通りごく普通の兄弟。
ですがある日を境に、激的に変わるのです。

正月…

〈武道大会〉

?「この日が来たか。」
?「そうですね。」
?「この日の為に、どれだけの練習をしたことか。」
?「兄さんなら勝てますよ!」
?「当たり前だ! 大会前に、武器の手入れでもするか… やべ! 無い!」
?「何がですか?」
?「剣が無いんだよ! 急いで持って来い!」
?「はい!」

〈宿〉

《ガンガン》
?「[駄目だ開いてない。 兄さんのいいつけ守らないと… そういえば教会に剣が刺さっていたっけ!]」
グラリ:その頃、武道大会では

?「遅い! どうするんだよ! 次、俺じゃねーか!」
エクター「剣を忘れたのか、情けない。」
?「すいません。」
エクター「今回だけだ、貸してやる。」
?「ありがとうございます!」

グラリ:なんとかなってしまいました。

〈教会〉

?[あった!]
《スルスル》
?[早く兄さんに届けないと。]

グラリ:隣の看板にこう書かれています、“この剣を抜いた者が、正当な王である”と。

〈帰り道〉

?[初戦であんなやつと当たるなんて、
ついてなかったな〜 ハァ〜]
?「ハァハァ、兄さん! 持って来たよ! ハァハァ」
?「遅いんだよ! お前は!
?「ごめんなさい」
?[あれ? 俺の剣じゃないな… まさか!] 「ちょっと見せてみろ!」
?「はい」
?[ちょっとまて… まさかと思ったが教会の前に刺さっていた剣だよな!]
「でかしたぞ! でもこの剣の事は内緒な。」
?「わかりました。」

グラリ:剣を持ってエクターの元にいきました。

?「父様!!」
エクター「初戦で負けたそうだな。」
?「それよりも、僕が教会にあった剣を抜きました!」
エクター「なんだと。」

グラリ:見ると紛れもなく教会に刺さっていた剣、ですがエクターはそれを信じませんでした。
理由は、預かった子どもが只者ではないことを承知してるからです。

エクター「本当にお前が抜いたのか?」
?「はい!」
エクター「なら剣を戻し、私の前でもう
一度抜いてみろ。」
?「え!? そっそれは…」
エクター「出来るであろ?」
?「はい!」

グラリ:そうしてエクターは、弟も呼び、兄が剣を差し戻す所を見ていました。

エクター「さぁ〜 抜け!」
?[一度抜けたんだ、簡単に抜けるだろ!]
《ガチッガチッ》
?[抜けない!]「すいませんでした! 実はこいつが抜きました!」
エクター「やってみろ。」
?「はい!」
《スルスルスル》
エクター「我が王よ、忠誠を誓います。」
?「え!?」

グラリ:そうして剣を抜いたと噂が広まり、騎士となり、そうして…

家臣A「我らが王と認め、我らが忠誠を誓い、我らの忠誠に答えると誓えるかアーサー・ペントラゴン。」
アーサー「誓います。」

グラリ:王様になりました。
そうしてアーサーの兄ケイはと言うと。

ケイ「王に俺がなろうと思ったが、国務長官に昇格したからいいか。」

グラリ:こうなりました。
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