短編&リクエスト集

□5月5日 【土方ver.】
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―総悟サイド―



チッ。



あんの土方死ねコノヤロー、今日誕生日だったんですねィ。



せっかくなんで爆音をプレゼントしようと思ったらアイツに邪魔されやした。



からかうのは楽しいんでずっと弄り続けようかと思ったら…。



前に作ったケーキを出しやがった。



コレは気に入ってるんですよねィ




・・・仕方ねぇや。




今回は見逃してやろうじゃねぇですかィ



―総悟サイド終了―










今日は交通整備があったようだったけど、局長の近藤さんの計らいで早めに終わっていた。



土方さんの事だから部屋に居るだろうと思ったら、予想通りだった。



部屋の明かりが漏れて、近付くにつれ、独特の煙草の香りが鼻を掠る。




ふぅ、と深呼吸をしてノックした。









「入れ」



『失礼します』








了承の声を聞いてすぐに開けた。








「お前は女中の…。何か用か?」



『はい。今日は土方さんのお誕生日ですよね。

おめでとうございます』








ペコリと頭を下げて祝いの言葉を口にする。





土方さんは“あー…そいやぁそうだったな”と呟きながら煙草を灰皿に擦り潰すのが見えた。









「わざわざソレ言う為に来たのか?悪かったな。」








ポリ、と頬を掻く土方さん。



僅かに頬が赤い。



私は笑いを押さえて微笑んだ。









『いえ。…土方さん、一応誕生日だと言う事でケーキを作ったんですが…』



「…そうか。悪いな」








ヒク、と頬が引きつったのを私は見逃さなかった。








『土方さん、甘い物が苦手…というか嫌いですよね。

なので試行錯誤した結果、こんなモノを作ってみました』









ずいっとケーキの乗ったお皿を前に出す。




土方さんは目を見開いて驚いた表情をした。







「…こりゃあ」




『はい。土方さんは生粋のマヨラーなので、生地にも生クリームの部分にもマヨを使ったその名も“マヨケーキ”です!』









ジャーン!と効果音を付けて反応を見る。






→マヨラー土方の反応は!?
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