司書教諭の最強説

□長期合宿説明会
1ページ/6ページ

とある休日、立海レギュラー全員が刻の家に集合していた。
そして、彼らの目の前には手作りといえるしおりが置かれている。
そこには『長期合同合宿』とデカデカと書かれている。

「先生、もしかしてこれは」
「おん、俺の手作り。皆に分かりやすくしてみた。あと、荷物チェックとかに役立てれるやろうしな」
「こんな七面倒なことようやるわい」

目の前に置かれたしおりを手に取り、パラパラと捲りながら、そんなことを呟く。
だが、刻はそんなことを気にしないで、監督用として渡されているのだろう、紙の束を確認している。

「ゲッ、朝七時起きかよ」
「部屋は籤引ですか」
「なるほど、交流の為に同じ学校の生徒にならないようになってるのか」
「せやせや」

一通り、刻の作ったしおりに目を通すと各々の感想を口にする。
刻はそんな感想に頷く。

「しかし、人数多いですね」
「せやな、自分たちのことは自分たちでやってもらわな、手が回りそうにないわ。せやから、あんまり俺を頼ったらあかんで」
「そもそも、先生に頼りっぱなしじゃダメだし、ちょうどいいな。でも、先生とのおしゃべりはいいんだろ」
「せやな、それはOKや」

参加人数の記載を見て、柳生が質問すれば、出来るだけ頼らないようにと注意が飛ぶ。
だが、話しかけとかはよしだと笑みを刻は浮かべた。

「さてと、他にも聞きたいことはあると思うけど、先に大まかな説明をさせてもらうな」

紙の束をトントンと整えると全員を見ながら、そう言った。
幸村達もそれに異存はないようで、頷く。
それをみて、刻は息を吐くと、紙の一番上を除け、説明を口にした。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ