復活小説
□殺人記念日
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貴方と僕はいつも擦れ違う
貴方と僕は同じであって違うから
貴方は僕の意見を否定して
自分の意見を押し通す為に僕を殴り犯す
でも僕は我慢した
だって貴方の事を愛しているから
愛しい貴方のする事だったら何でも受け入れられるから
でも僕はある日不安を覚えた
貴方は僕とずっと一緒に居てくれるのだろうか…?
貴方は僕じゃなくても誰でも良いんじゃないだろうか…?
一度覚えた不安は消える事無く、唯大きさを増すだけ
不安が大きくなりすぎて耐え切れなくなった僕は
不安に押し潰される前に
貴方を殺した
「…む…くろ…っ?」
貴方の胸から広がる垢い色
嗚呼…なんて綺麗な垢…
「愛してますよ、雲雀君…」
「これで僕達はずっとずっと一緒です」
綺麗な黒曜石の瞳がゆっくりと閉じられた
僕は雲雀君の冷たくなった唇に自分の唇をそっと重ねた
殺人記念日
(馬鹿だね骸)(こんな事しなくても僕はずっと君と一緒だよ)(だって僕は君に夢中なんだから!)