復活小説

□不完全な輪廻
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めぐる、巡る
















僕の魂
















この躯は朽ち果てても
















魂はまた
















繰り返し巡る―…














 
















何時の時代も繰り返し僕はそこにいた
















何度死んで何度生まれても
















ただ輪廻を巡るだけ―…
















僕には前世現世来世の記憶
















六道眼には今生過去未来の記憶
















混ざり合って何処まで堕ちて行くのだろうか















この世でもあの世でも
















底が無い夢であがくだけ















でも一度だけ…
















一度だけ違う輪廻を巡った事がある…
















   ―雲雀 恭弥―
















そう彼だけが、僕の運命を変えてくれた…
















ただ一人の人―…
















巡る輪廻の中で初めて僕が愛した人
















そして初めて僕を愛してくれた人
















だけど残酷な程時が過ぎるのは早く…
















また輪廻は動き出そう
としてる…
















僕はまた巡り廻って
















君と出会えるだろうか…?
















巡り続ける六道輪廻に最果ては無い
















だから今はあがこう、君が愛してくれたこの躯で
















眼を閉じて躯が朽ち果てるまで
















君を強く抱きしめていよう
















その手を強く握って指を交わらせていよう
















来世でも君に出会えるように…
















今この瞬間、歪んだ輪廻
















不完全な輪廻に終わりは無い…















不完全な輪廻

(君と一緒になる為なら僕は何度だって生まれ変われる!)
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