復活小説

□二発の銃声
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「骸」
「雲雀君」
「僕達、愛し合ってるんだよね?」
「えぇ、勿論です。僕達は愛し合ってるんですよ、雲雀君」
「でも僕は怖いんだ」
「何が怖いんですか?」
「君を失う事が…君が隣からいなくなってしまう事が…いつか別れを告げる僕達が…」
「僕も同じですよ、雲雀君。君に嫌われる事が…君が離れて行ってしまう事が…いつかバラバラになってしまう僕達が…怖い…」
「骸も一緒?」
「一緒です。だからね、雲雀君」
「そうだね、骸」

「「一緒に逝こう(きましょう)」」

「どうやって死にましょうか?」
「骸と綺麗ままで死にたいから、僕は銃殺が良いな」
「僕も同感です」
「じゃあ、始めようか」
「はい、雲雀君」
「顳みに銃口をしっかり充てて…準備は出来た?」
「出来ました」
「…幸せだね、骸」
「幸せですね、雲雀君」
「これで僕達はずっと一緒だよ」
「ずっとずっと一緒ですね」
「愛してるよ、骸」
「愛しています、雲雀君」
「…引き金に指を掛けて」
「はい…」
「じゃあ、骸…
「雲雀君…

来世でまた」
逢いましょう」

「「Arrivederci」」




二発の銃声
(来世でも君と愛し合おう!)




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