復活小説
□Sweet Lemon
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最近、僕には悩み事があります。
それは僕の彼氏である雲雀君に、何故か冷たくされる事です。
僕に思い当たる説は無いのですが、やはり僕が何かしたのかと思い、素直に謝ったんです。
そしたら雲雀君は―…
『骸は何も関係無いから』
何ですかそれッ!!
関係無いのなら、僕に冷たくする必要無いじゃないですか!!
もしかして雲雀君…、僕の事などもう、どうでもよくなってしまったんですか…?
そういえば最近、妙に跳ね馬と連絡を取っていましたね。
まさか浮気―…
いやいや!!
雲雀君に限ってそんな事…
有り得るッ!!
有り得ますよ、それッ!!
だって最近Hも全然してませんし、キスすらも―…
ヤバイです…。段々本気で心配になってきました。
こうなったら、アレをやるしかありませんね…。
クフフ‥、待っていて下さい、雲雀君!!
必ず君を振り向かせてみせますッ!!
僕は早速、ある作戦を実行する事にしました。
準備万端の状態で雲雀君に背後から近寄ります。
「ひ〜ば〜り〜君!!」
「何?むくr‥‥ッ//!!?」
クフフ、良いリアクションですね。雲雀君!!
雲雀君が驚くのも訳無いです。だって僕の今の恰好は猫耳にミニスカですからVvこれで雲雀君もムラムラして僕に襲い掛かって来るはずッ!!…と思ったのに、次に雲雀君の口から出た一言は…
「‥早く着替えて来なよ。視界の暴力」
なっ!?な、な、な、何ですか!!その言い草!!
「〜っ、雲雀君ッ!!」
「いきなり大声出して、今度は何?」
「僕は雲雀君の何なんですか!?」
「…はっ?」
唐突な僕の質問に雲雀君は驚いた様子でした。
「そんなの恋人に決まっt「だったらどうして僕を避けるんですかッ!!」
「………え?」
僕は雲雀君の言葉を遮りました。
「最近雲雀君、僕に隠し事してませんか?」
僕の言葉により静まり返った空気の中、雲雀君の口がゆっくりと開きました。
「………今日、君の誕生日でしょ?」
「…へ?」
予想外の雲雀君の言葉に、今度は僕が驚きました。
「だから今日は6月9日、君の誕生日でしょ。だから、君を驚かそうと思って内緒で誕生日パーティーの準備をしてたんだよ」
「嘘…、だって最近跳ね馬と妙に連絡取ってたし、浮気してるんでしょ!!」
「あれは、あの人にパーティーの準備を手伝って貰ってたんだよ。第一、こんなに骸の事を愛してる僕が浮気なんかする訳ないじゃない」
「…じゃあ、今までの事は全部僕の勘違いだった訳ですか…??」
「そういう事。全く酷い話だよね、恋人を疑うなんてさ」
雲雀君はわざとらしくため息をつき、ゆっくりと僕に近付いて来ました。
「だからね、骸…
お仕置きだよ」
今までに見た事がないぐらい、雲雀君はどす黒いオーラを出してニッコリと微笑みました。
「ッ!!!!?」
ゆっくりと後退ろうとした僕の腰をガッと雲雀君の腕が捕らえて、引き寄せられます。
「クスッ、その格好…そそるね」
「いーやーでーすぅーッ!!!!!!!!!(泣)」
この後、僕がどうなったかは言うまでもありません。
―その頃、パーティー会場では…
「雲雀さん達、遅いね…」
「雲雀のヤロー、十代目を待たせるなんてぶっ殺す!!」
「まぁまぁ、獄寺君落ち着いて;;」
「主役がいねーけど、俺達だけで始めちまうか☆」
「あはは、ディーノさん良い考えなのなー♪」
「えぇッ!?ちょっ、二人共!!」
骸達抜きで誕生日パーティーは始まっていましたとさ(笑)
Sweet Lemon
(HAPPY BIRTHDAY 骸、愛してる!!)
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