復活小説

□Sweet Lemon
1ページ/2ページ











最近、僕には悩み事があります。











それは僕の彼氏である雲雀君に、何故か冷たくされる事です。











僕に思い当たる説は無いのですが、やはり僕が何かしたのかと思い、素直に謝ったんです。











そしたら雲雀君は―…











『骸は何も関係無いから』











何ですかそれッ!!











関係無いのなら、僕に冷たくする必要無いじゃないですか!!











もしかして雲雀君…、僕の事などもう、どうでもよくなってしまったんですか…?











そういえば最近、妙に跳ね馬と連絡を取っていましたね。











まさか浮気―…











いやいや!!
雲雀君に限ってそんな事…











有り得るッ!!
有り得ますよ、それッ!!











だって最近Hも全然してませんし、キスすらも―…











ヤバイです…。段々本気で心配になってきました。











こうなったら、アレをやるしかありませんね…。
クフフ‥、待っていて下さい、雲雀君!!











必ず君を振り向かせてみせますッ!!












 


僕は早速、ある作戦を実行する事にしました。


準備万端の状態で雲雀君に背後から近寄ります。


「ひ〜ば〜り〜君!!」


「何?むくr‥‥ッ//!!?」


クフフ、良いリアクションですね。雲雀君!!
雲雀君が驚くのも訳無いです。だって僕の今の恰好は猫耳にミニスカですからVvこれで雲雀君もムラムラして僕に襲い掛かって来るはずッ!!…と思ったのに、次に雲雀君の口から出た一言は…


「‥早く着替えて来なよ。視界の暴力」


なっ!?な、な、な、何ですか!!その言い草!!


「〜っ、雲雀君ッ!!」


「いきなり大声出して、今度は何?」


「僕は雲雀君の何なんですか!?」


「…はっ?」


唐突な僕の質問に雲雀君は驚いた様子でした。


「そんなの恋人に決まっt「だったらどうして僕を避けるんですかッ!!」


「………え?」


僕は雲雀君の言葉を遮りました。


「最近雲雀君、僕に隠し事してませんか?」


僕の言葉により静まり返った空気の中、雲雀君の口がゆっくりと開きました。


「………今日、君の誕生日でしょ?」


「…へ?」


予想外の雲雀君の言葉に、今度は僕が驚きました。


「だから今日は6月9日、君の誕生日でしょ。だから、君を驚かそうと思って内緒で誕生日パーティーの準備をしてたんだよ」


「嘘…、だって最近跳ね馬と妙に連絡取ってたし、浮気してるんでしょ!!」


「あれは、あの人にパーティーの準備を手伝って貰ってたんだよ。第一、こんなに骸の事を愛してる僕が浮気なんかする訳ないじゃない」


「…じゃあ、今までの事は全部僕の勘違いだった訳ですか…??」


「そういう事。全く酷い話だよね、恋人を疑うなんてさ」


雲雀君はわざとらしくため息をつき、ゆっくりと僕に近付いて来ました。


「だからね、骸…











お仕置きだよ」


今までに見た事がないぐらい、雲雀君はどす黒いオーラを出してニッコリと微笑みました。


「ッ!!!!?」


ゆっくりと後退ろうとした僕の腰をガッと雲雀君の腕が捕らえて、引き寄せられます。


「クスッ、その格好…そそるね」


「いーやーでーすぅーッ!!!!!!!!!(泣)」


この後、僕がどうなったかは言うまでもありません。





―その頃、パーティー会場では…


「雲雀さん達、遅いね…」

 
「雲雀のヤロー、十代目を待たせるなんてぶっ殺す!!」


「まぁまぁ、獄寺君落ち着いて;;」


「主役がいねーけど、俺達だけで始めちまうか☆」


「あはは、ディーノさん良い考えなのなー♪」


「えぇッ!?ちょっ、二人共!!」


骸達抜きで誕生日パーティーは始まっていましたとさ(笑)





Sweet Lemon
(HAPPY BIRTHDAY 骸、愛してる!!)




あとがき→
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ