#5
□Surprise
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――いつも、アナタにイイ様にやられっぱなしの、ワタシ。
……たまには、困らせてやりたい、じゃない?
「Surprise」
#1
――困らせる、とは言っても、
あの、彼を、そうさせる、モノなんて、
……なかなか、思いつかない。
暫く、悩みに、悩んで、
――思い出す。
そうだ、あのヒトなら、と直ぐ、電話を掛けてみた。
――プルルルル、プルルルル…
…何度かの、呼び出し音の後に聴く、久々の、声の主。
「もしもし?」
「もしもし、神崎です。久し振りです、フクナガさん。」
「どうしたのよ、急に」
「えと、あのですね……」
――なるべく、判り易く、経緯を話す。
直ぐに、理解したのか、彼(彼女?)は、こう切り出した。
「直、だったらね……」