#3!
□A Cheerful Gang
1ページ/7ページ
―――僕と君、初めての、夜、
「 701号室 」
#1
ピンポーン―――
―――その音は、ボクの、鼓動を加速させる、スイッチ。
今日は、彼女が、初めて僕の家に、来るんだ。
デートの場所はいつも、外だったけど、
―――前に、何気なく彼女と、好きな食べモノのハナシ、してて、
(――ね、じゃあ、久遠君は、何がスキ?)
――食べ物よりも、ドーブツよりも、ダントツ、君が一番、なんだけど、
(……ハンバーグ、かな?)
――って、答えたら、
………彼女のカオ、パッ、と灯りが点いたみたいに輝いて、
(じゃ、今度家で、ご馳走するね!)
―――イエ。たった二文字のコトバ、なのに、僕のココロは過剰に、反応しちゃう。
(―――だって、家で、二人きりって、つまり……そうなっちゃうって、ワケでしょ!?)
………カンペキ、有頂天のボクはは、すぐさま、君に、
アンサー、イズ 「イエス!」
(浮かれ過ぎちゃうのも、君が、それだけスキだってコトだからさ、大目に見てくんない?)
「―――ハーイ」
―――返事と同時に、扉を開くと、頬を赤らめた君が、
「……張り切って、こんな買ってきちゃった。」
―――両手には、スーパーの袋。ぶら下げて、ニッコリ、微笑む。
……ボクだって、もう、嬉しくて、堪んない。
彼女の、両手の荷物を、かっさらって、間髪入れずに、おデコに、チュ。
「……どうぞ、入って?」