淡い景色

□眠りの国のお姫様A
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外は明るくて、涼しげな風が吹く。
それは心地よいと感じるぐらいの風力で空を見上げると太陽が笑っていた。
そういえば今日、お天気のお姉さんが降水確率0%だって言ってたな…なんてことを思い出して空に向かって腕を伸ばす。
うーんと背伸びをしてまた歩きだした。
道端で会う仲間達に声をかけて笑う。
そういえば花井眠れたかな?なんてこと思って考えていると花井が猫背にして歩いていた。
俺達は、すれ違う。だけど花井は気付いてくれなかった。
昨日のコトを思い出すと少し笑えてでもこれからが大変だなって考えてしまった。

俺達眠れる日が来るのはいつなのかな?って前にいる大きな背中に問い掛けた。


Bに続く

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