淡い景色

□眠りの国のお姫様D
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「みんな台本覚えてきてるわよねぇ?」

モモカンが丸めた台本をバシバシと肩に叩く。

『……』

沈黙が起きる。

「まさかとは思うケド…覚えてないの?」

しーん

「あ、あの阿部君でさえも台本丸暗記してきたのよ!」

え…。

「メイド三橋のためならなんでも出来るさ☆三橋とならもっとフィーバー出来るんだぜ!さぁ三橋何処か行こうぜ!いやイこうぜ!俺達の愛を深めるために!!」

阿部が暴走しだした。これはもう誰にも止められない。
もう阿部の頭は妄想でいっぱいだ。

「え…阿部君、何処、に、行けばいいの?」

三橋は分かっていないのかフラフラと阿部のトコに駆け寄る。
後ろから栄口が険しい顔をしながら引き止める。

「三橋が阿部のトコ行ってトラウマなんて出来たら…ギャァァァァァ!ダメ!行くな!!」

栄口は阿部のせいで壊れかけているが本能が働き必死に止める。

「三橋ー。」

ほらほら、と阿部は見たこともない満面な笑顔で招いている。

後ろから田島が三橋を呼ぶ。

「三橋ぃ。う○い棒食わねぇ?オレ貰っちゃったから三橋と一緒に半分こして食いたいからさ!!」

「た、食べたい!」

ぽてぽてと可愛い効果音を出し阿部とは反対方向の田島のトコに進む。

う○い棒>阿部

「そんな三橋も可愛いゼ☆…今度はう○い棒持ってくるか。つうか食べるんだったらオレのぼu」

「さぁ始めましょう!!」

モモカンはパンパンと手を叩き阿部の声を遮った。



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