その他Novel

□もしも二人が共闘したら………。TAKE1
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燃えたぎるマグマが辺りをつつむ場所、ホットビート。
カービィに無理矢理連れてこられたメタナイトは、仮面で蒸れる顔を気にしながら入口付近で作戦会議をしていた。


「ヌゥ………。2Pか。」


しかしいきなり、メタナイトらしからぬ会議とは思えない言葉。
自分がまさか2Pになるとは思わなかったらしいメタナイトは、不服そうに自分の上に出ているアイコンの“2P”なる文字を見て呟いた。
………どうやら作戦会議は終了したらしい。


「だってぼくのゲームだもん。」


そんな言葉にカービィはしれっとした顔で答えた。
………いや、むしろ愉快そうに笑っている。
毒気のない顔だ。
これでは怒る気も失せる。


「………そういえば、ぼくたちはCPと食べ物口移しだけど、ぼくたちもやるのかなぁ?」


そこでふと、思い出したようにカービィが話し始めた。
素朴な疑問のようで、本気で考えている。
カービィらしいといえばらしく、一般人なら微笑ましく見守るだろう。
しかし、一方口移しをするメタナイトとはというと………。


「…………。」


カービィの言葉を聞いた途端、一瞬びくりと身体を震わせ顔を伏せた。
メタナイトは嫌な汗が流れるのを感じているようだ。


「………私はやらないぞ。」


そうしてメタナイトが重々しく口を開いて言った一声がこれ。
本気で嫌なようである。

しかしカービィはそんな事は関係無いらしく、またまたしれっとした顔で困ったように一言。


「えー?それだと死んじゃう。」


と宣った。




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