REBORN!
□プレゼント
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「Buon compleanno…」 「ありがとうございます…骸様。」
そう言って涙を拭うクローム。
「凪、なにかほしいものはありますか?」
「ほしいもの・・・・・ですか・・・」
突然の問いに考え込むクローム。
考えて、考えた答えは
「ありません・・・」
いくら考えても欲しいものが見つからなかったクローム。
「凪はそう言うと思いましたよ。」
「え?」
そういう風に見られていたのかな・・と思い、クロームは骸を見つめた。
でも、クロームの瞳に映った骸は笑っていた。
いつものような悪に満ちた笑みではなく、それとは逆に光に満ちた笑みだった。
「凪・・」
骸が名前を言った途端に景色が変わった。
そこは骸の作り出した幻術世界だった。