頂き物

□僕の欲しいもの
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 「骸様!今年は守護者のみんなからいろいろアドバイスしてもらったの」

 誕生日当日大きな紙袋を抱えて僕の元へ来たクロームは
 黒を基調としたゴスロリ風のワンピースを着ていた。

 きっと最近出来た女友達が彼女に着せたのだろう。
 僕の好きな色とデザインに彼女たちはセンスがあるのだな、と関心しつつ、
 先程彼女が言った言葉に嫌な予感がした。

 “守護者のみんな”という部分に。

 彼らがクロームに好意を抱いていることは重々承知だ。
 だけどまさか誕生日くらいそういったものを抜きにして
 祝ってくれてるのではないか、そんな風に考えた僕が甘かったのでしょうか?

 クロームは何故か三叉槍を手にしている。

 「恭弥がね、思いっ切り戦えれば喜んでくれるって」
 「……それは自分の望みなのではないですか?雲雀恭弥」
 「骸様………うれしく、ない、の…?」

 悲しそうに眉をハの字に下げるクローム。
 何と言えば良いのでしょう…。

 「えっとですね、…あ、そうです!」
 「……?」
 「他の守護者は何と言っていたのですか?」

 かなり無理矢理ではあったがクロームは三叉槍を下ろすと
 紙袋の中から彼らから教えられ受け取ったプレゼントを順番に並べはじめた。
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