オリジナル
□いつも側に〜なくした記憶〜 1つめの記憶
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――― 好きだ。―――
――― え? ―――
――― 愛、俺はお前が好きだ!―――
――― 空・・・私も、私もだよ!―――
誓ったハズだった。
気持ちを伝えたこの日に。
いや、もっと前からだったのかもな・・・
ごめん、ごめんな愛。
お前を悲しませて。
放さないって決めたのに。
ごめん、ごめんな・・・・愛。
“いつも側に〜なくした記憶〜 1つめの記憶”
「ソーちゃん!学校遅れちゃうよ!」
「ソーちゃんって呼ぶな!」
学校のチャイムがなる5分前。
高校は自転車で来るのはいけない。
それが我が校、“都輝第一高等学校”
なので交通手段は、歩くか、走るか。
その中の走るを今日は選び、
全力疾走で学校の校門を抜ける。
とりあえず、一先ずは安心だ。遅刻は免れた。
あとは教室までだ。
教室は南校舎の1階。そう時間は掛からない。