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□いつも側に〜なくした記憶〜 2つめの涙
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  ――― 誰?アンタ?―――

  ――― え?何言ってるのソーちゃん・・・ ―――
 
  ――― 勝手に人の名前をちゃん付けで呼んでんじゃねーよ。―――
 
  ――― おーい空、見舞いに来てやったぜ。―――
 
  ――― おっ棗!サンキューな。―――
 
  ――― ごめんなさい・・・ ―――

  ――― おい!桜野!―――

  ――― 棗、あいつお前の彼女か?―――

  ――― 空?・・・正気か?―――

  約束してくれたのに。
 
  誓ってくれたのに。
  
  アレは嘘だったの?
  
  ねぇ、あの告白も嘘だったの?

  ソーちゃん・・・・・・・・・




  “いつも側に〜なくした記憶〜 2つめの涙”

 



  「1年A組、桜野愛さん、至急職員室まで来てください。繰り返します・・・」
  「愛、なんかやらかしたのか?」
  「一応、何もしてないつもりなんだけど・・・」
  「でも、至急って言ってたから急いだほうがいいぞ。」
  「うん、そうだね。」
  「先輩、行ってきます。」と言って、愛はフルートを置き音楽室を後にした。


  なんだろう?嫌な予感がする。

  いや、まさか。だって今日は、ソーちゃんに告白されてとてもいい日だもん。

  嫌なことなんて・・・・・

  ないよね?  空―――――――――――――――――。
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