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□いつも側に〜なくした記憶〜 3つめの恋
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  ――― あーいちゃん。―――

  ――― あっ、あなたは!―――
 
  ――― 俺、昔から愛ちゃんのこと好きだったんだよね〜。―――
 
  
 
  
 
  ――― おい、空!今、零とひいなから電話があったんだけどよ。―――
  
  ――― なんだよ、棗。つかもう少しボリューム落とせ。――――

  ――― そんな事言ってる暇ねーよ。桜野が告られたって・・・いいのかよ!?―――

  ――― ・・・・・・・・・ ―――

  ――― 空君!―――

  ――― 俺は・・・あいつのことは何1つ憶えてないんだ。―――



  たったそんな理由で桜野のこと諦めていいのかよ!?
 
  事故る前にお前、俺に電話かけてきて言ってたじゃねーか!

 『愛に言ったよ。今までの気持ち。そしたら、愛も同じ気持ちだったってさ。』
  
  あのとき俺に言ってきたのは嘘か!?

 『嬉しかった。もう、放さないって決めたから、俺・・・』
  
  アレは嘘だったのかよ!?

  記憶がなくても、桜野はお前の大切な人には変わりはないだろ!?

  なぁ・・・・・

  空――――――――――――――。





  “いつも側に〜なくした記憶〜 3つめの恋”





  ――― ジリリリリリリリ ―――

 「ふぁあ!・・・もう、なんでソーちゃん起こしてくれ・・・ない・・・の・・・・・」

 そうか、ソーちゃんは今は病院なんだ・・・
 昨日、しっかりするって決めたのに。

 あれからアパートに帰ってきて棗君から電話があった。
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