オリジナル
□いつも側に〜なくした記憶〜 5つめの旋律
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“ ソーちゃん
6:48 Re:明日 ”
と記されてあった。
『嘘!』
私は急いでメールの本文を読んだ。
『明日、学校が終わったら、楽器を持って病院の屋上まで来てくれないか?』
え?楽器・・・・
もしかしてソーちゃん、私が楽器を吹いてたこと思い出したの?
そう考えると嬉しくて、嬉しくてたまらなかった。
そして今にあたる。
「今日はご機嫌だな、愛。」
「ひいなちゃん!実はね・・・」
愛はひいなに今朝届いた空からのメールを見せた。
「よかったな、愛!」
「うん!」
私とひいなちゃんは笑った。
それから、昨日私が出て行った後のことを聞いた。
「昨日あれからどうだった?」
「あー、あれからか?あれからはたしか・・・」
「頭痛そうにしてたぜ。」
「零君!!」
ひいなと話していると、いきなり零が入ってきた。
「でも、悔いてたよね。空君。」
「あぁ、桜野に悪いことしたってな。」
「茜ちゃん!棗君!」
気がつけば、3人が集まっていた。