「斬散花」
□遅刻
2ページ/3ページ
少女はハンガーに掛かっている、ブラウスを引ったくる。
「31分っ…。」
そのままの勢いで少女はリビングへ走った。
走りながら、ボタンを閉めていく。
すると、時間がないと言うのに、
正直過ぎるお腹の虫が何かを求めた。
「ヤバいよっ…朝ご飯…。」
少女はリビングに出て、買ってあったカレーパンを掴んだ。
カレーパンの袋を破って、部屋に向かう。
「32分っ…ん。」
自分に言い聞かす様に時刻を呟く。
そして、すぐに少女はお腹の虫に従って、カレーパンをくわえた。
靴下を乱暴に手早く履いた。
そしてスカートを手に取って、手早く履く。
「ん…。」
スカートを履き終えて部屋の壁時計を見ると33分であった。