「斬散花」

□遅刻
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少女はハンガーに掛かっている、ブラウスを引ったくる。



「31分っ…。」



そのままの勢いで少女はリビングへ走った。


走りながら、ボタンを閉めていく。


すると、時間がないと言うのに、
正直過ぎるお腹の虫が何かを求めた。



「ヤバいよっ…朝ご飯…。」



少女はリビングに出て、買ってあったカレーパンを掴んだ。


カレーパンの袋を破って、部屋に向かう。



「32分っ…ん。」



自分に言い聞かす様に時刻を呟く。


そして、すぐに少女はお腹の虫に従って、カレーパンをくわえた。


靴下を乱暴に手早く履いた。


そしてスカートを手に取って、手早く履く。



「ん…。」



スカートを履き終えて部屋の壁時計を見ると33分であった。



 
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