lyric

□狂おしい程…。
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あなたは。




あなたは私の隣の席で。

私はあなたの隣の席で。







でも。

でも。


あなたの席は
いつも
空白で。

誰もいなくて。

誰も座っていなくて。


からっぽで。

隣の席なのに、


隣の席じゃなくて。




とても。



とてもとても。


寂しくて。







だから。


挨拶を交せただけで

嬉しくて。


目が合っただけで

ドキドキして。


顔を見ると

熱くなって。





空白の。

その
あなたの席である
場所でさえ

とても

愛しく感じられて。



近付く事さえ

叶わないのに。



容易く使う、友人たちを。
羨ましく思う反面。


嫉妬に狂いそうになる。





近付かないで。


触らないで。


座っちゃダメ!




そう、
叫んでしまいそうになる。



でも。

そんな
醜い私を

見せてはいけないから。


必死に笑顔を繕って。
必死に言葉を繕って。

どうにか
それを

やり過ごしているのだけれど。






けれど。

やっぱり。


苦しくて。
切なくて。
逢いたくて。
寂しくて。
逢いたくて。

逢いたくて逢いたくて。


今日も私は。
泣いてしまうんだ。




こんなにも、
愛しいと思うなんて、

狂いそうになるほど
気持ちが
大きくなってしまうなんて

誰が想像できただろうか。





自分でも。

思いもしなかった。

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