うちは兄弟

□永久に眠る時も
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静寂…
永い時間……


マダラは知らない。
オレしか知らない…




あの日…
兄貴をこの手で殺した時…
何故かオレは兄貴に処置を施していた。

大蛇丸との修行中に1人で造りあげた新術…
そして禁術でもある転生術…



命を与える神の術





あの時…
兄貴の真実を知らなかった。

だから憎しみしかなかった。

それなのにオレは…

アイツに術を施した。









アイツに死んでほしくなかった。








知ってた。
オレが兄貴を諦めきれてない事。

だけど隠した。
怖かったから…
わかっていたから…
きっと向けられる瞳は…




紅い冷たいモノだと。






だけど
死なせたくなかった。


自分で殺して
自分で生かす



身勝手なんて知ってる。


だけど…
死なせたくなかった。

最後の言葉に…
最後の笑顔に…




『許せサスケ……
…これで最期だ…』








たったこれだけの言葉に
昔の兄を見たから…





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