うちは兄弟

□Little Red Riding Hood
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香燐「サスケ!!追っ手だ!!」

サスケ「……(夢…か…)」

水月「香燐…声が大きいよ。サスケはデイダラとか言う暁の奴と戦って疲れてるんだよ?」

香燐「うるせぇ!!それどころじゃねーだろ!!」


最近よく見る夢…
何処かは分からないが、部屋のような場所に1つだけある
いかにも古来の王座のような椅子にアイツは座ってオレを見ている。

そんなイタチが繰り出す幻術を見破り
オレはヤツの身体を刀で射抜く…


香燐「で、どうするサスケ?…向かって来ているチャクラの数は8つと恐らく犬1匹だ。」

サスケ「…重吾はアジトの場所を地図に示しておけ。」

重吾「わかった。」

サスケ「準備をしろ……逃げるぞ。」

水月「オーケー。」


夢の中…
椅子に座ったまま身体を射抜かれているイタチは
鼻を突くような、同時に儚い香りを放つ赤い雫をしたたらせ
毎回オレに同じ言葉を放つ。


『強くなったな…サスケ…』と…


この言葉を言い終えると
いつもイタチは動かなくなる。

そんなイタチから刀を引き抜き、オレはアイツの死に様の顔を見ようと回り込む。
そうして見えたイタチは、力なく椅子にもたれて、静かに微笑んで眠ったように死んでいる。

いかにも嬉しそうに…
今にも優しく微笑んで温かく頭を撫でてくれるんじゃないかと錯覚しそうな程に……。


水月「もういいのかいサスケ?」

サスケ「ああ…」

香燐「暁にしろ木の葉にしろ、イタチの情報を持ってるかも知れねーから待ち伏せしたらどーだ…?」

サスケ「追っ手の数からして、恐らく木の葉に間違いない。奴らがオレ達を追ってきている時点で、イタチの情報を持っていない可能性が極めて高い。」

水月「…だとすると、待ち伏せしても時間の無駄になるね」

サスケ「そういうことだ…木の葉は放っておけ」

香燐「じゃあこれからどうすんだよ?」

サスケ「とにかくイタチだ。イタチを見つけたら、最悪、木の葉はお前たちで止めrッ」

イタチ「ジャジャーン…。」←冷たい声




………












……






Σ普通に居たあぁああぁ!!!!



サスケ「Σって、ジャジャーンじゃねぇよ!!?」


イタチにツッコむサスケ。
門の影から出てくるイタチ。





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