陸遜総受け企画

□張コウ[U-18]
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 戦場で美しいモノを見つけた。赤い燕尾服を纏ったとても美しい人。
 あれが欲しい、張コウは瞬時にそう思って部下に指示をだした。
「あの美しい者を捕らえてきなさい」
 と。
 部下達はすぐさま向かった。
 が、相手は一武将、なかなか上手く行かない。張コウは痺れを切らし、自分で向かった。
 近くで見ると断然美しい。ぞくぞくした高揚感が張コウを襲う。
 幾度かの打ち合いをし、張コウは目的のモノを手に入れた。
「んっ…」
 張コウの自室の寝台で小さな声がした。
「お目覚めですか?陸遜殿」
 頭上から声をかけられて陸遜は身を起こそうとしたが、両腕を縛られて起き上がれない。
「ご気分はいかがですか?」
 長身の男が嬉しそうな顔で見下ろしてくる。
「最悪ですね…張コウ殿…でしたか?私をどうするつもりです?」
 陸遜はあからさまに不機嫌な瞳で張コウを睨みつけた。
「あなたがあまりにも美しかったので、どうしても手に入れたかったのですよ」
 張コウは全く怯む様子もなく、寝台に近づいてくる。
 嫌な予感がして陸遜は身をよじった、しかし逃げようにも体が思うように動かない。
 張コウは必死で逃げようとする陸遜を捕まえると、強引に唇を奪った。
「んっ!」
 予感は当たった。陸遜はなんとか抵抗しようと口を固く閉ざした。
 口内に血の味が広がった。
 身を離した張コウを陸遜は殺意のこもった瞳で睨む。もし視線に人を殺す力があるのなら殺している程。
 だが張コウはそんな陸遜を薄笑いを浮かべて見つめていた。そして、口元から流れる血を拭うと、陸遜をうつ伏せにした。
「嫌っ!やめてください、触らないで…」
 後ろから抱き込まれて陸遜が抵抗しようともがく。
 自由を奪われてもまだ抵抗する陸遜に張コウはまたため息をついた。
「喚き散らすのは、美しくありませんよ」
 張コウがそう言ったかと思うと陸遜は手近にあった布で口を塞がれた。
「あなたの声が聞けないのは残念ですが…」
 そう言って張コウは陸遜の首筋に唇を落とした。
「んっ…」
 その感触からなんとか逃れたくて陸遜はぎゅっと目を閉じた。
「確か、呉に男性の恋人がいるとか…」
「!」
「こういう事にも慣れているのでしょう?」
 嘲るように言いながら張コウの手が服の中に侵入してくる。
「んんっ、ん…」
 違う、嫌だと陸遜は首を振る。それでも張コウの手から逃れることは出来ない。襲い来る快感からも…。
 張コウの指に胸の突起をもて遊ばれる。
 否定したくても男慣れした体はしだいに熱くなっていく。陸遜は声を漏らさぬよう、必死に布を噛みしめた。
「もうこんなにして…」
 下衣の上から自身を触られ、陸遜は身を震わせた。
「…感じているのでしょう?」
 そう言われて泣きたくなった。
「ふっ…、ん…」
 感じている事を証拠づける自身を張コウに弄ばれる。それが、自分が感じていることを認識させられているみたいで、涙が溢れ出てきた。
「…泣き顔も、素敵ですよ…」
 張コウはそう言いながら陸遜の下衣を脱がし、直に自身を刺激した。
「ん…、ふっ…んん…」
 耐え難い快感に噛みしめた隙間から息が漏れる。
 嬉しそうな笑い声が聞こえたと思ったらいきなり後ろに指を入れられた。
「やはり慣れていますと、容易に入りますね」
 ぎゅっと目を閉じて、布を噛みしめるしかない陸遜の耳元で張コウが囁く。
 何故自分がこのような目に遭わなければいけないのか…、そう思えてならなかった。
「んっ…、んん!」
 張コウ自身が体内に押し入ってきて荒い息を付いた。
「…すごくいいですよ、あなたの内は…熱くて…」
 張コウの熱い吐息が陸遜の耳にかかる。
 また強く噛みしめようとした布が外され、口を無理矢理開けさせられた。
「あっ…、や…」
 声など出したくないのに、張コウの手が口を閉じる事を許さない。
「…泣きなさい、その美しい声で…」
「やっ…あ、はぁ…や…」
 それから何度抱かれてどれぐらい矯声を上げたのだろう。
「あなたは私のモノです。永遠にね」
 朦朧となった意識にそう吹き込まれて、「逃げられない…」と陸遜はそう悟った。
 そうしたらもうどうでもよくなった、何もかも。
 この男に目を付けられた時からの運命なのだコレは。
 ふと 胸が痛んだ。思い浮かんだのは愛しいあの人の顔…。もうあの場所には戻れない。
(すみません…)
 心の中でそうつぶやいて陸遜は心を閉ざしていった。
 この人のモノになるために…。
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