novel?2
□キラキラ世界
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輝きが溢れてる。源にいるのは、あなた。
【キラキラ世界】
別にいつだって、アンタのこと考えてるわけじゃないよ。
目覚めから考えたって、朝起きたばっかの時は「眠いなぁ」って本能に支配されてるし、昼になればかったるい勉強が待ってる。
ペンを回しながら、窓の外を見ていれば放課後になるし、放課後になればテニスが待っている。
癖の強い先輩達のテニスを攻略する時には、どう攻めるかに意識が集中してるし、終われば腹が減って考えるのは夕飯のおかずのことかな。
家に帰って、風呂入って、カルピンと遊んでればあっという間に夢の世界だ。
こうして見ると、意外と毎日忙しく回ってて、他のことが入り込む余地はない。
でもふとした時に、会いたいな、って思う。
意識してなくても、声が聞きたいな、って。
アンタならどう感じるだろう、って思って、瞳を見詰めて、視線を絡ませて・・・アンタに触れたくなる。
ねぇ、これって、好きってことでしょ?
全部なんてきっと嘘だ。
アンタに嘘はつきたくないから・・・甘い台詞は言えないけど。
確かに、俺の世界にはアンタが居て、そこだけやけに鮮やかだから。
キラキラ世界。
アンタを思い出す時、世界は輝きを増す。
end