novel?2

□ポーラスター
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もう何度目になるだろうか。
こうして、出会った頃のあなたの姿を夢に見るのは。

いつも夢の中で、「これは夢だ」と気付いている。
今よりも細い腰、今よりも白い首筋、今よりも淡い色の唇に、今よりも跳ねた髪。
ほんの少しの違いでも、俺には全部分かる。
あの時から追いかけて、追いかけ続けて、やっと手にした愛しい人だから。

まだ幼さの残る、周りを無意識に威嚇するような空気に身が竦む想いがした。
余裕の態度で接していると周りからは思われていたようだけど、内心は、どうにも埋められない歳の差と、物理的に不利な身長差をカバーするのに必死だった。
駆け引きをしていたようで、その実、何の手立ても打てず、体当たりでぶつかっていたあの頃。
どこか気恥ずかしい想いが蘇り、己のことに関しては振り返りたくない場面も多々あるのが困りどころだ。

それでも、何度でも、夢だと気付きながら、この夢を見るのは・・・今と少しも変わらず、前だけを見据える、その瞳に逢えるからだ。

どうしても捉えたくて何度も捕まえた。
離れて行くことに耐えられずに、自ら突き離した。
そんなことがあっても、いつもその瞳は輝いていたから。
だから、己の弱さを突きつけられても、夢だと解っていても、何度でも会いに来てしまう。

夢から醒めたら、昔のあなたに会いに行っていたと告げよう。
怪訝な顔で、眉をひそめるだろうけれど、俺はまた出会えるから。

ずっと昔から、この先も光り続ける永遠の星(瞳)に・・・。

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