novel?

□I'm nut about you.
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「ねぇ、一日中なんて言わないよ。
夜九時からの一時間だけ、その時間を俺にちょうだい?それが、あんたから俺への誕生日プレゼントってことでさ。」




『I'm nut about you.』


いつもいつも唐突にものを言う男だと思ってはいたが、まさかここまでとは・・・。

付き合い初めて早5ヶ月。全国大会が終わって、あいつが青学の優勝をもぎ取った後、すぐに告白された。
ずっと意識し合っていたけれど、言葉には出せなくて。
俺が恥ずかしくて、一つ首を縦に振ると、

「あんたもそうだと思ってたんだよね。」

なんて生意気な台詞が聞こえてくるものだから、思わずそらしていた視線を越前に向ければ、そこには言葉とは裏腹に、心底嬉しそうな顔があって。

文句を言うのは、後でもいいかな、なんて思ってしまった。
思い出す度に恥ずかしくなるけど、あの突然の告白の時のように、今回も本当に唐突で。

何しろ、越前の誕生日を知ったのは、今この瞬間、12月24日の午後6時にかかってきた電話口だったのだから。


恋人の誕生日が今日なのだと知っていたら、俺だって少しは考えたのに。

「クリスマスイブって予定ある?」と聞かれて「毎年家族と過ごす」と回答したのは、恋人同士になる前だったのに。
その時の返答を覚えていたのか、一週間前に告げられたのは「クリスマスは俺と過ごしてくれる?」だった。


その・・・、恋人・・・同士というものはクリスマスは一緒に過ごすのだ、という認識は俺にもあって、思わず勢いよく頷いてしまった。

どうも越前といるとペースを崩される。
いつもの俺じゃないみたいだ。

気恥ずかしいけど、こんな自分も嫌じゃない、そんな風に思えるのは、越前が居てくれるからなのだ、と気付かされて、本当に考え方まで感化されていることに驚いたのは一度や二度じゃない。


今の自分の気持ちなら、きっと今日の「特別な日」をソワソワして迎えていたはずなのに。


本当に、唐突に物を言うな男なのだ、越前は・・・。
教えてくれていたら、心待ちにしていたはずなのに。





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パピバ話終わりませんでした(;_;)
でも誕生日だから一応up!!
早めに続き書きます!!
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