novel?

□sweet time
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いつまでも、二人一緒に。

それは夢物語ではなく・・・。





【sweet time】




Christmasを二人で迎えるのも、片手では足りなくなった年。

今、俺は事業家への道を、手塚はプロへの道を歩んでいる。


すれ違いが怖い、という想いの全てが払拭された訳では無いが、お互いを信頼し、心が離れる訳では無い、と分かった今は、やみくもに焦ることも無くなった。
少しは大人になった、ということだろうか。

父の会社の一つを任せられる、という話も出たが辞退し、今は起業した会社で汗を流す日々だ。
最近の市場の移り変わりは目まぐるしい。その中で先を読み、どう生き残って行くか。
いずれは「跡部」を継ぐつもりだが、今はそのために力を付けたい、というのが理由の決断だった。

本社にはまだまだ現役の親父と有能な部下が揃っている。今くらい我が侭を通したっていいだろう。


そんな忙しい日々の中で、手塚に会うのは簡単なことじゃない。前に会ったのは、あいつがイギリスに行く前だから・・・かれこれ4ヶ月は前のことだ。



「この間の大会。まだ祝福すら伝えられてねぇからな。」
各国を転戦する手塚と時間を調整するのは困難で、普段のやり取りはメールがほとんどだ。
そんな中での久しぶりの会瀬。

あいつも楽しみにしてあてくれるだろうか・・・。




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