novel?

□a few・・・
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あぁ、俺の天使はメガトン級!!




【a few・・・】





えいっ!!と勢いを付けて、また戻る。

目を瞑れば、と固く結び近付いても動けない。

バカっ!!俺のバカっ!!


先程から何度もチャレンジしては失敗しているのは、俺にとっては、どんなことよりも緊張する一大事。

愛しい人の唇までの距離は、ほんのチロルチョコ一個分程度のあと3センチ。

なのに、どうしても触れられない。
触りたいのに後一歩が踏み出せない。


部長の唇に、キスをするまでのあと3センチ。
どうしても縮まらない距離。

そう、最終的にはこの人を汚してしまうのが怖いんだ。
俺のせいで、綺麗で清廉なこの人に、少しでも汚点が付くのが・・・。


************

キスをしようとして、今日も色々試みたけど、やっぱり無理だった。

だいたい、恥ずかしがり屋のこの人の唇を狙える機会はそう多くない。
してほしそうな(なんて完全に主観だけど)顔してる時だってあるのに、絶対に口には出さない。

それに・・・悔しいけど伸びたとは言え、10p以上の身長差じゃ、不意打ちのキスを狙うことも出来ない訳だし。

あぁ、ちくしょー!!
自分の不甲斐なさに、せっかく瞳を瞑って、まさかのキス待ち顔をしてくれていた部長の顔も見れない。

こんな完璧なシチュエーションでもダメだなんて。


頭上から「・・・バカ」と言う小さな声が降ってくる。


・・・穴があったら入りたいよ・・・。
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