刻
□あなたに・・
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新選組にお世話になって数週間
幹部の人とは監視として接することしかなく部屋に閉じこもりだった
「私は、役に立ってるのだろうか?」
口に出すが当たり前だか返事は返ってこない
それから外に一緒に出させてもらったりしていくうちに、お千ちゃんとひょんなことで知りあった・・・
「おい、お前に客だ・・・」
土方さんが呼びに来た・・それからお客様が来ている部屋に行くと幹部の人たちがそろっている
その中に二人の女性がいた
「お千ちゃん・・・」
そう呟いた声が聞こえたのか千姫は笑いかける
「千鶴ちゃん!ごめんねこんな時間に」
「ううん、大丈夫」
いやな予感がしながらもなぜ訪ねてきたのかを聞いた
「この間・・風間にあったんでしょ?」
「うん・・・」
「力の差は歴然だったと思うのだから、こちらに来てほしいの」
千姫の言葉に絶句した
「まて、お前らに俺らの何がわかる」
土方さんが声を荒げる
「あなたたちはただの人間よ、風間たちは鬼・・・それは変わらないことなの」
「そんなのは関係ねぇよ、俺らはこいつを守ると誓ったんだ」
この言葉に胸をあつくした
「それに・・ここにいる私たちも鬼・・・千鶴ちゃんだって鬼なのよ」
その言葉が胸に突き刺さる
(みんなと、私は違う・・・それは解ってる)