刻
□おでかけ
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「いやぁ〜〜〜〜」
事の始まりは千姫の登場だった
「ねぇ、千鶴ちゃん?」
新選組に訪れた千姫を快く受け入れたはいいが、こちらをじっと見ている
「どうしたの・・・?」
千鶴は小首を傾げる
ジャジャンとお化粧道具を広げていきこちらをみ、ニコリとわらいかけてきた
「・・・・・・」
黙ったまま外に出ようとした千鶴の腕を千姫がつかむ
「悪いことをしようって言ってるわけじゃないのよ?」
「ただ千姫はあなたと町に買い物に行きたいだけですの」
いきなり君菊が天井か降りてきた
「君菊さん!」
「姫と一緒に町に出てくれませんか?」
君菊が千鶴の手を握り聞いてくる
「そういうことならいいけど・・・・・じゃあ、お千ちゃんいこう」
千鶴の袖が引っ張られる
「その恰好じゃ駄目よ、女の子の恰好じゃなきゃ!!」
その言葉を理解する間もなく、話が進んでいく
「鬼の副長さんには・・・脅して・・・ちゃんと許可をもらったから、大丈夫だよ!」
(土方さんを脅した・・・・・)
「そうときまれば君菊!!」
「はい」
失礼します・・そう笑いながら千鶴に手を伸ばす
「ん?」