刻
□弐:あなたに・・
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土方に報告をするために歩いている一の歩みが止まった
「雪村・・・なぜいなくなった・・」
空に昇る満月を見悲しげな表情をしている
歩みの止まっていた足を動かし土方のもとへむかう
「副長、失礼します。」
「どうした?」
「・・・雪村が千姫のもとへ行ったようです」
その言葉を聞いた土方は眉をひそめた
「何でだ・・あいつが出ていく理由がどこにある」
ドタドタと廊下のほうから足音が聞こえる
「土方さん・・・これ・・・」
障子を開けて入ってきたのは平助だったその手には千鶴が書き残した手紙が握られていた
「・・・・」
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