刻
□女の子だもん
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新選組で監視という形で住まわしてもらっている千鶴は女の子でありながら男装をしなければならなかった・・・
「なぁ、歳・・雪村くんの女の子姿みてみたいよな?」
縁側に座り話していた勇がいきなり言ってきた
「・・・どうした近藤さん?」
「いかんいかんぞ!!あまりにも可哀想だ!」
千鶴を不憫に思った勇は、七日に一回の女の子になれる日を作ってあげたのだった
「行ってきます」
そういう千鶴は嬉しそうに屯所をでて千姫のもとへむかう
女の子になれる日を作る代わりに千鶴にはいくつかの決まりごとを守るように言われた
1、屯所に出入りする場合は男装
2、路地裏を通らない
3、絡まれない・・
以上があげられ、苦笑しながら努力しますと約束したのだ
「お千ちゃん、部屋を貸してくれてありがとう」
「千鶴ちゃんも大変ね、ここでいちいち着替えなきゃならないなんて」
千姫のもとへ向かっていたのは着替えをするためだった
「でも、嬉しいの女の子の恰好をするなんてすごい久しぶりだもの」
満面の笑みを浮かべる千鶴を見て
「今日はどのようにして過ごすの?」
着物を着終わった千鶴はそこまで考えていなかったのか困った顔をしていた
「じゃあ私に付き合ってよ!」
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