刻
□小さな女の子
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目が覚めると目の前には小さな女の子がいた・・・・・
「・・・っ」
「むにゃむにゃ・・」
(・・・なんでこんなところに女の子が)
一の布団の中には可愛らしい女の子が眠っていた。
「しゃむい」
ぼそぼそ眠たげにいった後、一の襟元をつかみ擦り寄ってきた。
「・・・・」
どういたらいいものかと考え、そのまま抱いて土方のところまで連れて行くことにした。
「副長・・・どうしたらいいでしょうか」
「・・・」
土方はその女の子を見て驚いていた・・・・バツが悪そうに口を開きかけたときどこからか走る音が聞こえてきた。
ドタドタドタ スパーン
「ちょっと、土方さん千鶴ちゃんがいないんだけど」
そこに走ってきたのは、総司だった。
「寝起きドッキリ、千鶴ちゃんびっくりしたでしょ?を実行しようと思ったのに千鶴ちゃんがいないんだもん・・・土方さんどこにやったの?」
「雪村がいないのが何で俺のせいになる」
入ってきたとたんに、喧嘩腰の総司に土方は眉間にしわをよせ問いかけた。
「だって昨日、千姫となんか企んでたじゃないですか!」
「何だと・・・」
いつまでも言い合いの終わらない二人を見ながら一はため息をついた・・・そのとき、腕の中にいた女の子が泣き出した
「ふぇっ、え〜〜〜ん」
「えっ、あの、その」
いきなりのことに一は、気が動転しいつもは見せないような表情で「総司、どうにかしてくれ」と頼んだ。
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