おはなし

□まほうのランプ
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「…あ、あのォ…」

恐る恐る声をかける私。
ランプの大魔王(?)はギロリと私を睨みつけた。
…コワイ…っ!
震え上がっている私を無視して、彼はゆっくりと口を開いた。


「我が名は…"アンドリュー・ド・スチュワート・オーグンロス・アーヴァンベル・ボン・ジュ〜ル・ウォルミアス・ぺ・ロベルト・キム・ニカウ・レオナルド・オーウェン・トミー・タナカ"…通称ランプの魔神である」


「名前、長っっ!!なにげに日系だし!ってか、"ランプの魔神"でいいじゃん!」


「……」


魔神は、私のツッコミをスルーして言った。


「願いごとは何だ?」


「いきなり本題かい!!!!!!」


「余のことは物語などでよく知っているだろう」


「そりゃそうですけどね…」


「で、願いごとは何だ?」


「……」


願いごと?何だろ…?ツッコミばっかで忘れてた。考えないと。
 悩む私を見て、ランプの魔神は言った。


「ないのか。じゃー帰ろ」


「いやいやいやいや」


あわてて、帰りかけたランプの魔神のすそをつかむ。


「なんだ?」


とランプの魔神。


「いやいやいやいや」


私はランプの魔神をイスに座らせ、お茶とお菓子(せんべい)で、もてなした。
だって、願いごとがひらめいたから。
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