おはなし

□そうそう、牧は学生だったよ。――文化祭編――
2ページ/4ページ

シャツの袖をまくり、ビストロエプロン。イメージはカフェ………らしい。学園祭なので、制服がベースになっている所が少々ダサい。それでも、清田が提案した、バスケユニフォームにビストロエプロンよりはるかにいい。(この案はすぐに却下されたが)


「そうかな…」


テレくさいのを隠すように牧は頭をかいた。


「普段見られないから、なんだか新鮮♪」


委員長はごきげんで、コーヒーとケーキを注文した。


「牧さん、ケーキがなくなったんすけど」


オシャレなカフェとはあんまり縁がなさそうな、おしゃれエプロン姿の清田。


「神が取りに行ってる。もう戻るはずだけど」


と宮益。オシャレなはずのエプロン姿なのに、なぜだか哀愁を感じさせる。


「少し待ってもらうか」


牧は委員長の所に戻って、事情を説明した。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ