おはなし
□そうそう、牧は学生だったよ。――文化祭編――
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シャツの袖をまくり、ビストロエプロン。イメージはカフェ………らしい。学園祭なので、制服がベースになっている所が少々ダサい。それでも、清田が提案した、バスケユニフォームにビストロエプロンよりはるかにいい。(この案はすぐに却下されたが)
「そうかな…」
テレくさいのを隠すように牧は頭をかいた。
「普段見られないから、なんだか新鮮♪」
委員長はごきげんで、コーヒーとケーキを注文した。
「牧さん、ケーキがなくなったんすけど」
オシャレなカフェとはあんまり縁がなさそうな、おしゃれエプロン姿の清田。
「神が取りに行ってる。もう戻るはずだけど」
と宮益。オシャレなはずのエプロン姿なのに、なぜだか哀愁を感じさせる。
「少し待ってもらうか」
牧は委員長の所に戻って、事情を説明した。