おはなし

□そうそう、牧は学生だったよ
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爽やかに晴れた朝。
今日は1週間のハジマリだ。

牧はいつものように教室のドアを開いた。
「おはよう」

クラスメイトに声をかけながら自分の席につく。

「おはよー!牧くん」

委員長が笑顔で話しかけてきた。

分厚いレンズのメガネに三つ編み。

まるで「委員長」を絵に描いたようだ。
彼女は小さな箱を牧に差し出した。

「今日は席替えの日だよ♪」

不思議そうに
箱を見つめる牧に
答えるように委員長は微笑んだ。

「くじ引いてね」

言われるままに
牧は差し出された箱に手を突っ込み、
くじを一つ取り出した。

「何番?」

興味津々といった様子で、
委員長は牧が開いたくじをのぞきこんだ。
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