おはなし

□そうそう、牧は学生だったよ
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「1だ」

牧が答えるより早く委員長は振り向き、黒板に張り出された座席表をみた。

「牧くん、一番前よ。しかもまん中」

「ああ…」

今まで後ろの席ばかりだったから、一番前のど真ん中もいいかもしれない。

席の決まった者から移動が始まった。

牧も同じように移動する。

一番前と言うのも新鮮でいいものだな。
隣の席は委員長だ。
彼女は牧の視線に気づいて、ニッコリ微笑んだ。

やがてチャイムが
1時限目開始を告げた。
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